九州各県・市獣医師会で構成する九州獣医師会連合会では、毎年度、九州地区獣医師大会及び獣医学術九州地区学会を開催しており、九州各県から獣医師が一同に会し、諸々の課題解決のための検討並びに獣医学術の向上や交流と普及推進に努めているところです。
令和6年度は、第73回九州地獣医師大会並びに令和6年度獣医学術九州地区学会(産業動物、小動物、獣医公衆衛生)を一般社団法人熊本県獣医師会が主催で開催いたします。
我々獣医師は、家庭動物や家畜の診療をはじめ、食品の安全性の確保の、高病原性鳥インフルエンザ、豚熱等の家畜伝染病や狂犬病SFTSなどの人と動物の共通感染症、畜産の新興、動物の福祉・愛護、野生動物に係る自然環境保全など、広範囲な分野において重要な役割を担っており、産業の発展及び国民生活の向上に貢献しております。
特に人獣共通感染症など、人・動物そして環境の分野横断的に発生する課題に対しては、医師・獣医師をはじめとした関係者が連係して、その解決に取り組むワンヘルス・アプローチの考え方に基づき対策を行っていくことが求められており、獣医師の社会的役割の期待がますます大きくなってきております。
このようなことから学会発表後には、山口大学共同獣医学部獣医微生物学 早坂 大輔教授をお招きしまして、産業動物・小動物・公衆衛生三分野学会合同による、ワンヘルス推進に向けた「特別講演」を予定しております。
九州地区にふさわしい有意義な大会・学会となるように、会員一同努力してまいりますので、何卒、趣旨にご賛同いただき、大会・学会へ多数のご参加並びにご支援賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人熊本県獣医師会会長 小澄 正敬